ノッピーの採集貝コレクション

こちらは全て衝動買いした貝です。
ノッピーのページの採集貝は、ひおうぎ貝を含め
全て海岸で採集した貝です。

和歌山県 紀伊勝浦は
ひおうぎ貝の産地です。

種まきおじさんの衝動貝コレクション
   
  Part−3(ヒオウギ貝の魅力)

   
これらひおうぎ貝は、です。
 ひおうぎは、最も色彩の豊かな貝として知られています。

写真をクリックすると拡大表示します。

種まきおじさんの衝動貝コレクション
  〃 Part-1(形の良い貝、大きな貝)へ

  〃 Part-2(色の美しいひおうぎ貝)へ
ノッピーの採集貝コレクション Part-1へ
        〃         Part-2へ
        〃         Part-3(1/2)へ  
↑和歌山県の採集貝がたくさん掲載されています。
ノッピーの採集貝コレクション Part-3(2/2)へ
↑和歌山県の採集貝(続き) '06.8.15 NEW
      ヒオウギ貝はPart-2(色の美しいひおうぎ貝)でもご紹介していますが、
     この貝はホタテ貝の仲間で、食用として温暖な海で養殖もされています。
     全国の海岸近辺のお土産物屋さんで装飾用、貝細工などとして売られて
     いるように、食用としての用途よりもむしろ貝の自然の色を楽しむ装飾用
     途の方が有名になっているように思います。
      この貝の自然の色に魅入られて、産地を訪ねてみました。


 日本の産地としては、和歌山県紀伊勝浦、三重県伊勢志摩、愛媛県愛南町、愛媛県宇和島、高知県室戸、熊本県天草などがありますが、世界遺産の熊野古道、熊野那智大社などで知られる紀伊勝浦を訪ねてみました。
 ひおうぎ貝の養殖は、紀伊勝浦から数kmほど南に下った森浦湾や太地湾で行われており、ここの貝を紀伊勝浦の市場や海産物店で並べたり、全国各地に発送したりしているようです。  ひおうぎ貝は産地直送のものが入手でき、インタネットで検索するといくつか販売店さんがでてきますが、いけすに入ったひおうぎ貝を直接見てみたいという方々には、旅行を兼ねてこの紀伊勝浦の漁港から、那智大社、大門坂などを巡るコースはお奨めです。
 ひおうぎ貝を海産物店で買うと、好きな色を選ぶこともでき、色や形や状態の良いものが選べます。 自然の状態では貝の表面には苔や石灰質の付着物がついており、飾りにするにはまずこれを剥がさなければなりませんので、その手間を考えるとできるだけ表面のきれいなもの、色の鮮やかなものを選びましょう。

 那智勝浦駅から那智大社へは、観光バスやハイヤーなどもありますが、4人ほどのメンバーがいる場合には、
ハイヤーが断然お奨めです。 金額的にもほぼバスと変わりがなく、時間的にゆっくりできるのはもちろん          那智の滝
ですが、運転手さんは写真撮影なども手慣れたもので、一番の見所で全員の揃った集合写真をたくさん撮っ
てくれます。


        
   
那智大社と八咫烏        青岸渡寺          三重の塔       三重の塔と那智の滝     那智の滝
                 (写真をクリックすると拡大します。)

 紀伊勝浦は紀伊半島の右下方に位置し、私たちの住む横浜市からは相当な距離がありました。 紀伊半島が大きく、名古屋に出てからがまた大変、ということで、行きは大阪経由、帰りは紀伊勝浦から北上し、名古屋経由新幹線+紀伊本線+トレンタ君で半島を一周してみました。 横浜、東京あたりからだと行きは5時間ほど、帰りは4時間半ほどの電車の旅になります。
 紀伊勝浦には温泉もあり、いくつか大きなホテルや旅館もあるようです。 紀伊勝浦駅前は右の写真のような感じで、(写真アングルが今ひとつですが)、この先に商店街があって、以下にご紹介するようなひおうぎ貝を扱っている海産物店、賞味できる活魚料理店などがあります。 その他、近くには珍しいあさひ蟹(写真)を出してくれるお店もありました。
                                                                  紀伊勝浦駅前

 ひおうぎ貝を入手できる海産物店は、付近を散策して3軒ほど見つけました。下の写真に示す鳥羽山商店さん、更に下の写真の木下商店さん、中虎商店さんで扱っていましたが、他にもお店がありそうです。
大きさによって値段が多少異なりますが、小さ目のもので1個90円程度、大きめのもので1個140円程度で入手できました。 帰りに自宅へ持って帰ると言うと、発泡スチロールの断熱容器に氷を入れてくれました。 低温にして乾燥防止の新聞紙に包んでおくと、半日程度は全く問題なく生きているようです。
 下の写真の鳥羽山商店さんでは、海産物の販売だけでなく活魚料理も出してくれるので、魚介料理と共にひおうぎの刺身、焼き貝を注文してみました。
                                                                    あさひ蟹

     
    鳥羽山商店さん    同店のひおうぎ貝の水槽  同店のひおうぎ刺身    同店のひおうぎ焼き貝    ひおうぎ酒蒸し
 
 ひおうぎ貝は店先のいけすに入っており、近寄って写真を撮ってみましたが、ひおうぎ貝は気配を察して海水をひっかけてきますので、カメラを壊されないように要注意です。 このほか各種魚介類が水槽で遊泳しており、料理は新鮮で上等でした。
 ひおうぎの刺身、焼き貝はどちらも美味ですが、焼き貝のほうがうまみと焼いた醤油の香りがマッチしておいしかったです。 ただ残念なのは、焼き貝にしてしまうとせっかくの貝の鮮やかな色が消えてしまうことで、この色合いを観察してみたいという方には刺身の方をお奨めします。 どうも直火であぶると色が消えるようで、煮たり蒸したりする分には色に変わりがなさそうですので、自宅に持ち帰った活貝の方は酒蒸しにして賞味してみました。
                                                                    木下商店さん
 持ち帰った貝は、しばらく海水と同じ3%程度の塩水につけておいて呼吸させ、中を掃除します。
 その後、外側が自然の苔のようなものなどが付いて汚れていますので、まずたわしや歯ブラシのようなものでよく落とします。 こすっても落ちなくなったら、この状態で調理ができます。 (但し、貝殻を飾りに使うには、更に外側の汚れ、石灰質の付着物などを掻き落とす必要があります。)
 下の写真一列目は、外側の掃除が終わった状態で塩水につけておいたもので、少し口を開いていますが生きた状態で撮影したものです。 これを蒸し鍋に入れて、酒醤油で味付けて蒸しますと、下段のような蒸し貝の出来上がりです。 もともと塩味を持っていますので、塩加減は控えめが良いようです。
色は黄、橙、赤、紫の4色とその中間の色など各種ありますが、色による中身の味の差はありません。
                                                                    中虎商店さん
 味はほたて貝とほぼ同じですが、殻の色、特に内側の色はつやも良く汚れもないため実に鮮やかで美しく、
こうした視覚的にも楽しめるところが良いところです。 食べる所は貝柱の部分で、成貝で殻の直径9cm前後
と、ホタテ貝よりも若干小ぶりのため、貝柱も同様に若干小ぶりです。 貝のひもと呼ばれる部分は、加熱する
と味が落ちるように思えますが、鳥羽山商店さんの活魚料理で作ってもらった刺身は、ひも部分もこりこりとし
た食感で大変美味しかったです。

      
     (殻のそうじが終わった調理前の貝:  飾りに使う場合、後述のように更に外側をそうじします。)


      
     (蒸し上がった貝:  この後以下ご紹介していくように、さらに殻表面の石灰質付着物のそうじをします。)


 こうして賞味した後の貝殻ですが、こんなに美しいのに捨ててしまうのはもったいない。 色鮮やかで、年月が
経っても色あせしにくいので、装飾、置物などに、多少手間ですが是非そうじをして、きれいな状態で飾るなり
保管するなりしましょう。
 殻の上に付いた苔のようなもの、石灰質の付着物は目打ち、金属ヤスリの先など、やや尖った硬い金属質
の道具で貝の溝に沿って押すようにしますと、簡単に取れてきます。 貝殻の表面にも実際には傷が付いてい
るのでしょうけれど、あまり目立ちませんし、実際にこの貝の装飾用の清掃にはこうしたヤスリのようなものを
用いているようです。 簡単に取れるとは言いましたが、付着物の量が多い場合、貝の量が多い場合、それで
も結構大変な作業となりますので、購入時にできるだけ付着物の少ないものを選びましょう。 いけすを見ると
良く分かりますが、この付着物の量は個体によってずいぶん違いがあります。

 そうじの終わった貝の写真を以下に示します。
 下に定規が当ててあるので、大体の大きさが分かるかと思いますが、直径9cm前後、これだけの大きさの
装飾用ひおうぎ貝は、お土産屋さんにも滅多に置いてありませんし、置いてある場合には大変大変高価なこ
とが多いので、これはこうして苦労して作った自分だけの「お宝」となります。

   
      (そうじの終わった貝:  定規と比較して大きさをチェックしてみてください。)
       クリックすると拡大表示します。 (紫はもう少し石灰質を落としてきれいになります。)


 なお、貝の内側ですが、これは全くそうじする必要はありません。 色も鮮やかで、なめらかな光沢があって
宝石のような美しさです。 下の写真4枚は、同じく直径9cm大の貝の内側の写真です。 この艶があって色に
あふれた質感、美しさがうまく伝えられれば良いのですが。

   
      (貝の内側:  同じく9cm大のものです。)
       クリックすると拡大表示します。


−−−−−
 最後に、産地を訪れる前に念のための注意事項です。
 ひおうぎ貝に限らず、貝類はえさとして海中のプランクトンを捕っているものが多く、季節や潮の加減で
有毒プランクトンを摂取して、貝毒が発生している時期があります。 (年間を通じて発生しない場合もあり
ます。) この時は当然これら貝類の採取は延期され、しばらく市場に出回らなくなります。 産地でひおう
ぎを見ようと思って出かけたとき、こうした事情で見られないことがあり得ますので、事前に産地に電話す
るなどして市場に出ていることを確かめてから出かけるようにしましょう。
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